家庭の電気知識(基本編)をお読みいただければ本当に基本的な部分ですがご理解できたと思います。
前記の記事の内容を踏まえて家電製品に記載されているシール・表示または取扱説明書の仕様も理解できると思いますので、例を上げて説明したいと思います。
これがわかれば、「この製品ってこのくらい電気を使うんだ!」とか「この製品は自分が持っている物より電気代が安く使えるんだな」ということがわかると思うので今後購入時等に参考にしてください。
筆者が持っている電気ケトル
筆者が持っている電気ケトルです。 この様な表示がありました。 写真を載せようかと思ったのですが、メーカー名等が写ってしまい。写真加工するほどの文字数でもなかった為書き写しています。
後の物も書き写してご紹介しています。
定格電圧:100V〜 50Hz/60Hz 消費電力:1000W
まず定格電圧の部分から、100Vですね。 そして100Vの後ろにある 〜 の部分 これは「100Vから使えますよ」という意味ではなくて、この波模様は「AC(交流)」を表すものです。
なので定格電圧はAC(交流)の100Vで動きます という意味になります。
その後ろにある50Hz/60Hzという部分は周波数。 この表記ですと「50Hzでも60Hzでも使えます。」という意味になります。 日本ではこの2種類しか有りませんので、日本で使うのならばどこでもOKです。という意味になります。
50Hz か 60Hz どちらかしか記載していない場合はその周波数でしか使えません。 ご自分の使用する地域の周波数の製品を購入するようにお願いいたします。
最後に消費電力です。 これは「このくらい電気を使いますよ」という内容です。1000wなので電圧100Vとして10Aです。
筆者が持っている扇風機
定格電圧:100V 定格消費電力:38W/41W 定格周波数:50Hz/60Hz
定格電圧は100Vです。AC・DCの表記がないですね・・・でもこれはACです。
定格周波数という表記があります。前記の家庭の電気知識(基本編)にて紹介しているのですが、周波数というのは「AC(交流)」でしか存在しません。なのでAC・DCの表記がありませんがこれはACです。
そして先に定格周波数について説明します。 50Hz/60Hzと書かれているので先程の電気ケトル同様、日本でならばそこでもOKですね。
最後に定格消費電力です。 38W/41W と表記されています。 周波数のようにどちらでも使える?とお思いの方、違います。数字の並び方に意味が有ります。
これは100Vで使用した時に50Hzであれば38Wの消費電力です。 60Hzで使用したならば41Wの消費電力です。 という意味になります。
この扇風機ですが、実は50Hzと60Hzで使った場合を比較すると60Hzの方が回転が速いです。速く回るのでそれだけ電気を多く消費する。というわけですね。
ちなみに電圧100Vなので38Wは0.38A 41Wは0.41Aとなります。
筆者の40A契約では100台くらい同時に動かせますね。(そもそも扇風機100台置けませんが)
筆者が持っている冷蔵庫
定格電圧:100V 定格周波数:50Hz/60Hz 電動機の定格消費電力:100W 電熱装置の定格消費電力:184W
定格電圧と定格周波数については今までの解説で想像つくかと思いますので割愛します。
電動機の定格消費電力ですが、「電動機」は冷やすための機能です。 冷蔵庫なので冷えないと困りますよね? そのための機能で100Wであるならば 電圧100Vで1Aです。
次に電熱装置の定格消費電力ですが、 ご家庭の冷蔵庫って冷凍もありますよね? 冷凍庫に霜が発生してこびりつくって現象ご存知ですか? この霜を「溶かす」ための能力が伝熱装置です。
電熱装置の定格消費電力が184Wなので電圧100Vで1.84Aです。
ここで注意が必要です。 実はこの消費電力は常に使用していません。 電熱装置は霜取りですよね?つまり霜取り機能が働いていないときは動いていません。
同じく冷やすための電動機ですが、これも冷蔵(冷凍)庫内が冷えてしまえば温度が上がるまでお休みできます。
さらに室内が30℃を超える夏場と室内でも気温が氷点下まで下がる冬場では各機能が動いている時間も変わって来ます。
なので環境変化で消費電力の変わる冷蔵庫等は同時に下記の表記もされています。
消費電力量 50Hz 290kWh/年 60Hz 290kWh/年
上記の表示は年間の気候等を考慮し、この製品を1年間使うとこのくらいの電気を使いますよ。という内容です。
製品購入時に複数の物から迷ったとき、この表示の〇〇kWhの数字が小さいほうが電気代が安くなります。
まとめ
今回は電化製品に記載されている表示の読み方について解説してみました。
あくまで専門家ではなく一般の方でも知っておくと便利かな?という範囲を筆者の独断で考え話をまとめてみました。
やはり電気代とか安いほうがいいですよね? 無理して自分の生活レベルに影響を及ぼす節電は筆者は推奨しませんが、「そろそろ冷蔵庫買い換えようかな?」と思ったとき等、前述の知識で買い物のお役に立てれば幸いです。
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