毎月なんとなく支払い続けている「保険料」。本当にその保障、現在のあなたの生活に必要なものでしょうか?
「万が一が心配だから」「みんなが入っているから」と手厚い保険に入り続けると、毎月数万円単位の固定費が家計を圧迫してしまいます。
私自身、40代独身の現在入っている保険は「自動車任意保険」「賃貸の火災保険」「月4,000円の県民共済」の3つだけです。
本記事では、13年落ち・走行距離20万kmのアクアに乗る私の実体験、2026年7月の最新更新での失敗談、ドライバー歴20年で試算したリアルなデータ、そして家族の重大な病気から学んだ高額療養費制度の実状をもとに、私が考える「保険の本当の定義」と見直しの判断基準を公開します。
そもそも「保険」とは何か?私が考える本来の定義
記事の具体的な内容に入る前に、私が考える「保険の本来の役割」を共有させてください。
結論から言うと、保険とは「発生する確率は極めて低い(または一生に一度あるかないか)が、万が一発生したときに個人の資産や収入ではとてもカバーできない巨大なリスクに備えるための仕組み」だと私は考えています。
- 保険で備えるべき巨大リスク: 自動車で他人に損害を与えた場合の数億円の賠償、家が火災で全焼した際の賠償責任、一家の大黒柱が亡くなった際の残された家族の生活費
- 貯蓄で備えるべき中・小リスク: 車のちょっとした擦り傷・ガラス割れ、数日間の入院、日常の通院費
「めったに起きないが、起きたら人生が破綻するもの」だけを保険で買い、それ以外の小さなトラブルは手元の貯蓄で解決する。この基本軸さえブレなければ、無駄な保険料を払うことは一切なくなると私は考えています。
1. 自動車保険:対人対物は無制限、車両保険を外し「自責で備える」理由
私の愛車は、新車から13年が経過し、走行距離もまもなく20万kmに達するトヨタのアクアです。自動車保険(任意保険)は契約していますが、自分の車に対する「車両保険」は一切つけていません。


理由①:車の時価額(残存価値)に対して保険料が見合わない
年式が古く走行距離が多い車は、時価額が数万円〜十数万円程度まで低下します。この状態で事故に遭い全損となった場合でも、降りる保険金はごくわずかです。「わずかな補償を得るために、毎年何万円もの車両保険料を払う」のは経済的に合理性がないと私は判断しています。
理由②:生活防衛費300万円があり、現金一括で再購入できるから
急なトラブルに対応するための「生活防衛費」として現金300万円を確保しています。仮に事故で車が全損になったとしても、中古の同型アクアなどは150万円程度で一括購入できるため、自力でカバーできない「巨大なリスク」には該当しないと考えています。
理由③:【20年の実体験】損害額20万円 vs 保険料増額30万円の確率論
私自身、運転免許を取得して車に乗り始めてから20年以上が経過しています。この20年間で、車両保険を使うレベルの損害が発生したケースは「飛び石によるフロントガラスのひび割れ(計2回)」のみでした。
- 20年間の実際の修理費用: 純正ガラス交換 約10万円 × 2回 = 約20万円
- 仮に車両保険をつけ続けた場合のコスト: 年間約1.5万円増 ✕ 20年 = 約30万円
私自身の20年間の統計データで見ると、車両保険をかけて備えるよりも、「保険はつけずに浮いたお金を貯蓄しておき、発生した修理費(20万円)を実費で払う」ほうが約10万円得だったと分析しています。
※これはあくまで私個人の事故率に基づく計算であり、未来の事故を完全に予測・保証するものではありません。運転頻度や事故リスク、現在の貯蓄額に合わせて検討することをおすすめします。
【2026年7月最新】ネット自動車保険の見積もりを取って分かったリアルな限界
「ネット保険に切り替えればもっと安くなるのでは?」と考え、ちょうど8月の保険更新を目前に控えた2026年7月に、実際にスマホから見積もりを取ってみました。
普段からSBI証券を利用していることもあり、SBI損保で同じ条件(対人対物無制限、車両保険なし)で見積もりを作成した結果は以下の通りです。
- 現在契約中の自動車保険料: 年間 43,400円
- SBI損保(ネット型)の見積もり: 年間 41,700円
- 差額: わずか 1,700円の削減
走行距離が非常に長い(年間2万km近く走る)私のケースでは、走行距離リスクが大きく反映されるため、ネット型へ変更しても年間1,700円程度しか安くなりませんでした。
手間に見合うほどの価格差が出なかったため、今回は既存の保険をそのまま続投する決断をしました。「ネット保険=誰でも絶対に格安になる」わけではないというのも、実際に見積もりを取って得た貴重な一次情報だと捉えています。
2. 火災保険:賃貸住宅に必要な最低限の備え
賃貸アパートに住んでいるため、火災・地震保険には加入しています。
賃貸における火災保険は、自分の家具を守る(家財保険)だけでなく、万が一の火災で大家さんに対する損害賠償責任(借家人賠償責任特約)を果たせるようにするための必須の備えです。
火災による賠償は「個人の貯蓄では払いきれない巨大リスク」に該当するため、ここは無理に削る場所ではなく、正しく保険料を支払って契約を維持するのが賢明だと考えています。
3. 生命・医療保険:独身の私に「月4,000円の県民共済」で十分な理由

一般的に推奨されがちな「月数万円の死亡保険やガン保険」には入っていません。医療・傷害・死亡の備えは、県民共済(毎月約4,000円)のみに絞っています。
民間の手厚い保険に入らない理由は明確に2つあります。
①独身であり、残すべき家族(妻や子供)がいないから
死亡保険は「残された家族の生活費や養育費を補償するもの(個人の貯蓄ではカバーできない大損害)」です。私のように独身で養うべき家族がいない場合、高額な死亡保障を準備する必要性は低いと考えられます。万が一の際の葬儀費用などは、手元の貯蓄(生活防衛費)で十分にカバーできると見込んでいます。
②【実体験】母のくも膜下出血(約40日入院)で知った「日本の公的医療保険」の凄さ
「病気になったら莫大な医療費がかかるのでは?」と不安になる方のために、私の実経験をお伝えします。
私自身、2015年に母が「くも膜下出血」で倒れ、緊急手術を受ける事態を経験しました。術後は脳外科の集中治療室(ICU)に約1週間入り、その後一般病棟へ移動してトータルで約40日間入院しました。
これほど大規模な治療だったため、手術費用と入院費用を合わせた総額は約100万円(90万円台後半)という高額なものでした。しかし、「高額療養費制度」を申請・活用したことで、実際の最終自己負担額は約18万円程度で済みました。
※幸いにも母の容態は正常に回復し、現在は元気に過ごしております。
ICU滞在を含む約40日間の長期入院であっても、日本の公的保険制度と高額療養費制度を使えば、実際の自己負担は十数万円レベルに抑えられます。
この実体験から、「日本で暮らしている限り、公的保険と手元の貯蓄があれば、数百万円規模の医療費で人生が破綻することはない」と確信しました。そのため、民間保険は月4,000円の県民共済で最低限の補償を確保するだけで十分だと個人的に判断しています。
まとめ:自分の生活リスクと貯蓄額に合わせた「割り切り」が重要
私が加入している保険は以下の3つだけです。
- 自動車任意保険: 対人対物無制限(車両保険なし・年間43,400円・20年のデータと生活防衛費でカバー)
- 賃貸火災保険: 借家人賠償を中心に確保
- 県民共済: 月4,000円程度で最低限の医療・傷害補償
保険の本質は、「低確率だが、起きたら人生が終わる大損害」にだけ備えることだと私は考えています。
手元の貯蓄や公的制度でカバーできる「中・小リスク」にまで保険をかけてしまうと、毎月の固定費が跳ね上がり、かえって資産形成を妨げる原因になりかねません。
まずは「自分にとって本当に保険で備えるべき巨大リスクとは何か?」「手元の貯蓄でカバーできる範囲はどこまでか?」を整理し、自分に合った最適な保障を見極めてみることをおすすめします。
※本記事は個人の体験および考え方を共有するものであり、特定の商品への加入や解約を推奨するものではありません。保険のご契約や見直しは、ご自身の資産状況に合わせて自己責任で行ってください。



コメント