今回はご家庭の電気に関して電力会社との契約プランについてお話させていただきます。
現代では電力契約していないご家庭はおそらくないと思いますが、ご自分が契約されているプランが過剰ではないか?(余分にお金がかかっていないか?) またはすぐにブレーカーが反応してしまい不便な生活をしている、どうすればいいの? この様な場合に電力契約の容量(A)についてどの様に考えたらいいのか? 書き綴りたいと思います。
契約容量・ブレーカーってなに?
考え方の前にそもそも契約容量・ブレーカーについてですね。 わかり易くするためかなり噛み砕いで説明します。
電力会社と契約を結ぶ上で容量設定が有ります。 ご自宅にあるブレーカーに○Aと表示があればそれが現在契約している容量になります。
昨今、スマートメーターへの変更にてブレーカーそのものにA表示がない場合も有りますので、電気料金明細や電力会社のHPからも確認できます。
例えば30Aの契約だった場合、流れている電流が30A以上になるとブレーカーが作動し電気の流れを止められてしまいます。つまり停電ですね
よく「ブレーカーが落ちた」という現象です。 ブレーカーのスイッチ部分が下に下がっていると思うので、上げれば復電します。
電気を使いすぎるとブレーカー先生に怒られるわけですね。
契約容量の見直し方
電気の契約を見直すことでもしかしたら電気代が安くなるかもしれません。
我が家は契約○Aあれば十分なのか? 考えてみましょう。
生活のパターンから計算してみる
ご自身の生活パターンから計算してみる事を筆者はおすすめします。
ではどの様に計算したらいいのか? 筆者の生活パターンの中で「一番電気をたくさん使う状態」を例にして説明します。 計算するときは必ず「一番電気を使う状態」を想定して計算してください。
寒い冬のある日、会社から筆者が帰宅します。 家に入りまずは照明を点灯、次に寒いのでオイルヒーターをON。次にシャワーを浴びます。バスタオルと洗濯物を洗濯機に入れて洗濯開始。 動画サイトを見たいのでPC起動。 コンビニで買ってきた弁当を電子レンジで温めて動画サイト見ながら夕食。 空気清浄機と冷蔵庫は常時使用状態。
こんな生活の一コマだったと仮定します。 おそらく一番電気を使っている瞬間は電子レンジを使っている時でしょう。 その瞬間を計算してみます。
過去記事を読んでくださった方には家庭の電気知識(家電の記載内容を読み解く編)にて製品の消費電力(W)の見方が解ると思います。また消費電力(w)がわかれば家庭の電気知識(基本編)にてWからA(アンペア)に計算する方法もおわかりになります。
では、先の瞬間どのくらいの電気(A)を使っていたんでしょうか?
すべての家電がAC100Vにて動いていた場合 照明(居間・ダイニング):合計約80W = 0.8A 洗濯機:400W =4A オイルヒーター(まだ部屋が寒いので最大加熱時):1200W = 12A 電子レンジ:1200W =12A パソコン:約80W =0.8A 空気清浄機:20W =0.2A 冷蔵庫:約180W=1・8A 合計 3160W =31.6A
以上の様な結果になりました。
瞬間的にですが30Aを超えていますね。 こうなると契約は40Aにしないとブレーカー先生に怒られる可能性があるわけです。
契約Aを考える
以上の結果から40Aの契約であれば問題なく電気が使えることがわかりました。
皆さんがご自身の状況で計算してみて「私は30A以内で収まる!」という結果が得られたのならば契約内容をご確認ください。もし40Aで契約しているなら30Aで契約し直すことで月々の契約料金が安くなるかもしれません。
また、契約Aが上がれば契約料金も上がるので30Aで済ませたいならば少し工夫すれば問題ないかもしれません。
①電子レンジで加熱調理が終わってから洗濯機を回す。(洗濯機を回さなければ最大27.6A)
②オイルヒーターを買い換える際に最大加熱時1000Wのモデルを購入する。(最大29.6Aになる)
この様に今の現状を知ることで「ここの使い方を工夫すれば良いな」とか「もし買い替えるならこのモデルがいいな」と考えの指標になると思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか? 実はこの記事は最近スマホなどの料金プランでデータ容量○GBでいくら! みたいな話を耳にすることが多く。 使わない人は低容量プランを選んで通信費節約することができます。
電気の契約料金でもまったく同じ考えができるのですが、スマホの場合月々のデータ使用総量(○GB)は簡単に確認できますが、電気の場合月の総使用量(〇〇kWh)は電気料金の明細表で確認できますが、契約の場合瞬間最大使用Aを把握できないと判断できないのでこの記事を書いてみようと思いました。
お読みになって下さった方の役に立てれば幸いと思います。
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